赤信号で停車していたら突然自転車に乗った若い男が助手席側の窓を叩いて文句を言ってきた。ウインドを少しだけ開けて話を聞いてみると、どうやらクラクションを鳴らしたことに腹を立てているらしい。
そう言えば数分前、車道の真中付近をフラフラと走行している自転車を追い抜く際に危険防止の意味でクラクションを「プッ」とだけ鳴らした。
理由はわからないが、これが彼には「自分のことを馬鹿した音」に聞こえたらしい。
話がまともじゃないため取り合わないでいるとウインドを力ずくで押し下げようとしたため、身の危険を感じカメラを向けると今度はドアを開けてしまった。これはもう立派な犯罪である。
ここで信号が青になったため何とか振り切って一安心したのもつかの間、市ヶ谷見附で赤信号停車中に追いつかれてしまい、今度は車の真前に自転車を置かれ、わけのわからない文句を言ったかと思うと、何を血迷ったか交番に駆け込んで警察官を呼んできた。犯罪者自ら警察官を連れて来るなんて相当に脳みそが……。
こちとら、危険防止のクラクションを一度だけ鳴らしただけなのに、この日の仕事に10分遅刻してしまうトバッチリを受ける羽目に……。
それにしても道路に寝そべっているのを注意しただけで追い掛け回された挙句に殺されてしまうようなこの世の中、どこへ向かっているんでしょうね?
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