「ずいき」は里芋の茎を乾燥したもが売られているが、これを一晩水で戻し、煮物にしたり酢の物にすると酒の肴に格別である。
ところが、頭に「肥後」の二文字が付くと意味合いはまるで違ったものとなる。
20年程前、はじめて熊本県を訪れたとき、泊まっていた一流の観光ホテルの土産物売場に、ごくフツーにこの「肥後ずいき」が売られていたのでビックリした。言ってみれば温泉饅頭の隣に「大人のおもちゃ」を並べて売っているようなものだから、きっと熊本の人々は「性」に対しては、とてもおおらかなのだろうと感心したのを記憶している。
本日、鹿児島指宿から再び熊本市内に戻り、ライター氏と居酒屋に入ったところ、「馬刺あります」の隣に「肥後ずいきあります」のメニュー??
もしかすると、この店では「肥後ずいき」を食べさせてくれるのかも知れないとの淡い期待は裏切られ、お約束通りの品物を土産品としてレジで売っているだけでした。
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