ここ数年、大阪出張で時間が許せば立寄るお気に入りの居酒屋がある。
6、7年程前の春先、神戸での仕事が予想以上に早く終了したため、大阪在住の高校時代の友人に連絡を取り、会うこととなった。夜でもないので、男2人、喫茶店でコーヒーでもすすりながら近況を話し合うのだろうな…と勝手な想像をしながら待ち合わせ場所を友人に任せたところ、連れて行かれたのがこの店。
このノーパン喫茶発祥の地、阿倍野に程近い居酒屋「明治屋」は午後1時の開店だった。
酒は「松竹蛯」の樽酒を燗したもので、冬なら湯豆腐と生ずしで決まりだけれど、夏は湯豆腐がなくって少々残念。別に、こちとら真夏に湯豆腐でも一向に構わないのだが……。
以来、毎回友人と会うときには自然とここの店で飲むことになっていたのだが、この2月にも寄ったばかりなので、今回は別の店で飲むことにした。ところが、やっぱり最後にはここへ来てしまい、仕上げの温麺を流し込んだのだった。
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