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岡倉天心ゆかりの地、五浦へ行った。決して広いとはいえない曲がりくねった道を走っていると突然目の前に鉄筋コンクリートの広大な建築物が目に入る。茨城県天心記念五浦美術館。地上一階、地下一階、敷地面積 約90,000m2、床面積約5,850m2、200インチのハイビジョンシステム……。
「岡倉天心や五浦の作家たちの業績を紹介する」ためにはいささか大げさすぎて、平日のせいもあるかもしれないけれど、観光バスの団体以外には数えるほどしか入場者はないように見受けられた。
どうせ、どこかのイベント屋か代理店に騙されて、文化とはかけ離れた広大なイベントスペースを造ったのだろうななどと勘ぐっていたところ、同行のライターから「天心の名前を使うことに遺族からなかなか同意が得られず膨大な金を払った…」という話を聞いた。
「業績」を紹介するために何十億、何百億円もの無駄金を使ったんだろうね??まっ、ここでも儲けたのは建築業界だけか……。
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