1月27日の早朝、カミさんから「横浜のセキネさんというカメラマンを知ってる?」と聞かれた。「セキネ」という名前で昔世話になった人は知っていたけれど、1月26日の夜JR山手線新大久保駅で線路に落下した人を助けようとして死亡した人が、まさか同一人物だとは思いもよらなかった。
本日より6月4日まで、新宿のニコンサロンで「関根史郎の見た中国」という追悼写真展が開催されている。1979年の四人組追放間もない頃の中国の写真で、講談社の全5巻になる中国の旅という日中共同取材の折に撮影された写真が展示されている。
関根さんは、その第1巻撮影に写真家・熊切圭介氏のアシスタントとして同行した。当時大学5年生が確定していた私は、写真家・野上透氏のアシスタントとして第2巻と第4巻の撮影で中国を訪れている。
初めて行く海外が中国、第1巻で先に中国を訪れていた関根さんからちょっとしたアドバイスを頂いたように記憶している。
その後の付き合いはほとんどなく、横浜に住んでいることすら知らなかったけれど、心細いアシスタント初心者の私にやさしく声を掛けてくれた関根さんの記憶は、ずぅっと心に残っていた。
あらためてご冥福を祈ります……。
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