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再審開始に向けて…
保持清主任弁護人に聞く
保持清法律事務所で定期的に開かれる弁護団会議

再審開始に向けて…保持清主任弁護人に聞く−小林俊之
  帝銀事件主任弁護人だった遠藤誠弁護士が肺ガンで亡くなる直前、「あとをよろしくお願いします」と再審裁判のすべてを託されたのが保持 清弁護士です。遅くなりましたが帝銀事件主任弁護人5代目に就任した保持清氏を紹介いたします。

  「わたしが帝銀事件に係わったのは平成元年、第19次再審からです。甲斐手記を新証拠として提出することで弁護人として参加しました」
  事件発生当時の警視庁捜査一課刑事・甲斐文助の捜査日誌は再審の宝庫といわれ、平沢貞通の無実を証明する第一級の資料です。保持弁護士は手記の持ち主から入手、その分析に携わりました。
  「事件発生時の刑事たちは、帝銀に使われた毒物が軍関係者にしか持ち得ないことを早い時期に突き止めていました。しかし、何故か捜査が打ち消されてしまう。捜査の流れを追っていくとそういう不自然さがいっぱい見えてくる。甲斐手記には、その後の審理で見落とされた事実が山ほどあるわけです」
  現在高裁で審理されている第19次再審請求は、来年大きな山場を迎えるものと予想されています。年内には新証拠をすべて出したいという保持弁護士に、今後の取り組みを語ってもらいました。
  「平沢の脳の鑑定書、目撃証言の信憑性に関する新証拠など年内にまとめられるはずです。わたしが担当している甲斐手記の解説書は、夏休みを返上して仕上げます」

  戦後最大の謎のといわれている帝銀事件。保持 清弁護士らによる新体制で、いま大きな節目を迎えようとしています。

(2003年4月30日 保持清法律事務所)

プロフィール
保持清(やすもち・きよし)
東京都出身の64歳。昭和33年中央大学法学部を卒業。39年に弁護士登録。土田 日赤・ピース爆弾事件で無罪を勝ち取る。「定説」で有名になったライフスペース元代表の高橋弘二被告の弁護人。現在、救援連絡センター代表弁護人である。


平沢貞通氏を救う会
e-mail :
teigin-case@gasho.net