この展覧会は盛況のうちに終了しました!
2000年度丸木美術館企画展
「平沢貞通展 復権への道」
![]() 「浄」1957年(獄中作)テンペラ 33×46.3 |
2000/9/19〜11/18
丸木美術館企画展示室

帝銀事件死刑囚として、無実を叫び、95歳で無念の獄死を遂げたテンペラ画家の生と死。戦後占領下の闇の部分にスポットを当て、時代に翻弄された画家の復権の道を探ります。平沢18歳の若き日の絵、拘束され獄中で描き続けた絵など、約70点を展示いたします。
| 連続 講座 |
9月23日(土・祝) | 帝銀事件の背景 旧日本軍の黒い影 平沢武彦(平沢貞通氏を救う会事務局長) |
| 10月15日(日) | 芸術と人権 針生一郎(美術評論家) | |
| 11月 2日(木) | 帝銀事件と平沢貞通 遠藤誠(弁護士) | |
| ※いずれも午後2時〜3時半 丸木美術館にて | ||
| ビデオ上映 会期中毎週土曜日 午後1時より(詳細はこちら) | ||
| 原爆の図丸木美術館 休館日:月曜日(祝祭日は開館)午前9:00〜午後5:00 入館料:大人700円/中学・高校生:500円/小学生:350円 〒355-0076 埼玉県東松山市下唐子1401 TEL 0493-22-3266 |
針生一郎:美術評論家
平沢貞通の画業は大正期にもっともゆたかな可能性をはらみ、それはとりわけ北海道の広大な空間ときびしい自然のなかで生きる、アイヌなどの民衆生活を見つめるリアリズムと、水彩画からテンペラ画へと進んだ材質と技法の探求によってもたらされた。(略)やがて、数年後に、彼の獄中作がはじまるが、平沢の制作過程からみれば、逮捕前との断絶はおおいがたい。眼前に描くべき何の手がかりもないのに、そのとざされた状況で、彼は記憶と想像だけにたよって、ピアノの鍵盤を手さぐりにあちこち叩くように、自己のアイデンティティにかかわる映像をさぐりだす。これらの獄中作は、芸術的感動とはやや異質だが、必死で切実ないとなみを続けた人物を、ついにそのまま死なせた根源が権力の負わせた冤罪であったとすれば、これは天人ともに許すことができない。
ヨシダ・ヨシエ:美術評論家
私の接したわずかな作品群は、怒りや恐怖や焦燥やそれらをのり越えようとする内面の闘いの痕や、のり超えた清明な悟りにも似た穏やかな世界や、そうした心のうごきの活写された、かけがえのない、そして無惨な内的記録としても読むことができる。このような振幅は、かつての平沢にはあり得なかったものだが、この類稀な世界が、平沢貞通のいう徹底した観照と、その記憶下の状況で想像力として40年間ゆれうごいていたとしたら。それは、どんな無法が囹圄に囲いこむことができるか。
熊井 啓:映画監督
昭和23年8月、逮捕された当時、氏は一流のテンペラ画家で、画業の完成期にあった。
もし事件に巻き込まれてなければ、画家として天寿を全うしたに違いないのに、獄中にあって本格的な創作活動は不可能であった。芸術家から表現の自由を奪うことは死を意味する。
芸術家として平沢貞通氏は、すでに半世紀前に死刑を執行されていたに等しかったのである。
平沢武彦:「平沢貞通氏を救う会」事務局長
帝銀死刑囚の汚名のもと平沢は画家としても半世紀の間葬られてきた。
逮捕前の絵画を、持ち主は壁からはずし、それらは倉庫の中にしまわれたり、古美術商などに売られ、各地を転々とし、闇に埋もれてきた。それらの絵と、獄中で描いた絵に光をあて、悲運の画家・平沢貞通の生涯を見つめ直したい。
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9月19日より、埼玉県東松山市の丸木美術館で開催しておりました「平沢貞通絵画展」は、11月18日、盛況のうちに終了しました。北海道から九州まで、全国から多数の方が来場しました。また、海外からのお客さんも会場を訪れました。アメリカ、ドイツ、ブラジル、イギリスの方々も帝銀事件のゆくえに関心を寄せ、再審請求の署名やカンパに協力していただきました。
平沢武彦氏、遠藤誠弁護士、美術評論家・針生一郎氏の公開講座も開催され、大きな反響を呼びました。 |
| 講演する針生一郎氏 |
| 9/30 | 帝銀事件死刑囚(3時間ドラマ) 1979年/監修・野村芳太郎/脚本・新藤兼人/監督・森碕東 |
| 10/7 | 昭和怪事件史 帝銀事件・下山事件 1994年 |
| 10/14 | 知ってるつもり!? 平沢貞通 1994年 |
| 10/21 | ETV特集 死後再審請求11年目の報告 2000年 |
| 10/28 | 再審模擬法廷 衝撃の毒物証言 1987年 |
| 11/4 | 平沢貞通94歳の夏―GHQ文書 米在住重要証人を追う 1986年 |
| 11/11 | ミステリー帝銀事件 |
| 11/18 | ETV特集 獄窓の画家 平沢貞通 2000年 |
ビデオ上映は会期中毎週土曜日 午後1時より
| 平沢貞通氏を救う会 e-mail : teigin-case@gasho.net |