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  ストップ!核のマチとまこまい  
第3号 2000年11月15日発行(隔月刊)
発行所/ITERの苫東誘致に反対する会
  stop-iter@gasho.net
このNEWSは、紙媒体で発行されたものをWeb用に再編集したものです。

原発より安全はウソだった !? 幌延の深地層研究所より不安な施設
──自民党が認める
 驚くべき記事が掲載されました。上の記事です。
 「公衆の実効線量当量は5ミリシーベルトを超えないこととする」というのです。一般人の年間被曝限度は、1ミリシーベルトですから、なんと5倍です。原発の基準を適用したとしています。つまり、「ITERは原発と異なり安全」としてきた推進派の話はウソだったことが証明されたと言えるでしょう。私たちの街に、原発と同様の施設が来るのです。
 よく読むと事故時トリチウムの放出だけでも数十ミリシーベルトに達するとあります。原発に比べて、はるかに危険な施設と考えられます。
 9月28日付けの「朝日新聞」によれば、道の自民党幹部は、「(幌延の)深地層研究所でさえ受け入れられない現状では、イーターの誘致はおぼつかない」と述べたそうです。つまり、ITERは、道民の多くが不安に感じている(幌延の)深地層研究所よりも、不安に感じて当たり前の施設だったのです。
 泊に原発、幌延に高レベル核廃棄物処分場、そして苫小牧にITER。北海道は「核に汚された大地」に、私たちは「試される道民」になるのでしょうか。
市議会は議論を尽くさないのか !?
 この「考え方」は、まだ市へ説明はされていないようです(10月24日現在)。「安全性の基本」が明らかになっていないにも関わらず、市議会自民党は、私たちが提出している「ITER誘致反対の陳情」が付託された委員会で、早ければ11月にも不採択にしようとしています(誘致推進決議に相当します)。
 ITERの設計変更もあって、実態は不明なことばかりです。私たちの疑問点に対しても、市側の回答は、「以前の設計より低くなる予定」等、はっきりした数値を示して答えることができない状況です。こうしたなかで、実態も解明せず、議論もつくさずにITER誘致の結論を出そうというのです。私たちの命と安全を一方的に決めようとしているのです。

イーターいらない人、
全員集合!
安全基準問題で
苫小牧市に質問書提出
イーターに反対する会
 苫小牧に誘致しようとしている核施設イーター(国際熱核融合実験炉)は、このマチにいらないという方、また核施設との共存に不安をお持ちの方、お集まりください。始めに誘致ありきという姿勢の道・市に対してアピールするために反対集会を開きます。
 多くの市民が集まることによって、『核施設イーターはいらない』という思いの大きさとなります。
 ぜひ、ご参加下さい。


とき:2000年 1 月20日(土)午後1時30分から
場所:苫小牧文化会館ホール
ゲスト:立松和平氏ほかを予定
参加料:500円
主催:イーターの苫東誘致に反対する会
連絡先:090-3110-0354 (片平)

 10月13日、苫小牧市長あてに次の質問書を郵送しました。内容は下記のとおりです。10月末までの回答をもとめてます。回答結果は次のイーターNEWSで紹介する予定です。

1.「安全確保の考え方」についての説明がありましたか。あったとすれば、その内容はどのようなものでしたか。また、説明がないとすれば、市側から問い合わせをするなど、どのようなことを検討しているのでしょうか。

2.上記記事によれば、「公衆の実効線量当量は5ミリシーベルトを超えないこととする」とされています。これは、原発の基準に合わせていますが、これまでの「原発と異なり安全」という説明と矛盾することとなると思いますが、どうお考えでしょうか。

3.5ミリシーベルトの設定から、ITERは原発と同様の危険性を持った施設ということになりますが、それでも「ITER誘致」を撤回、あるいは再考されないのでしょうか。

4.ITERは原発と同様、事故時における損害賠償が考慮されることと思います。補償内容など、その仕組みはどのようになっているのでしょうか。

5.原発と同様、防災対策、防災訓練が欠かせないと考えますが、どのような対応を想定されていますか。

6.トリチウムが漏洩しないよう、地震に耐える強固な設計を要請されていると思います。苫東の環境影響 評価の説明会で、道は「近々専門の学者と関係機関で組織するITERに係るサイト要件の調査検討会議等を設け、活断層の調査等についても必要性の論議をふまえて検討させていただく」と回答していす。その後調査をされたのでしょうか。調査結果を教えてください。また、なされていない場合、調査を求める考えはあるのでしょうか。

7.貴職は、安全性の確認を道に一任したかたちで誘致を表明されましたが、泊原発3号炉建設問題、幌延の「深地層研究所」問題に見られるように、道知事の安全性に対する考え方は貴職のそれと大きく異なっているように思われます。このような状況においても、安全性の確認を道に一任し続けるのでしょうか。

8.市議会の特別委員会において、苫東を放射性廃棄物の最終処分地にしない旨の発言がありました。事業主体者も決まっていない現在、どちらの関係者とどういう約束をされているのか、発言の根拠をご提示ください。また、最終処分地とならないことが確約されない場合には、誘致を撤回するお考えがあるのでしょうか。

編集後記
来年1月、立松和平氏がやって来ます!それもITER反対集会のためにだよん。キャーうれしいじゃありませんか。皆さん早く来年の手帳を買ったりもらったりしてすばやくこの予定を書き込んでおいて下さいね。そしてわしらの声でITER誘致断念に導こうぜぃっ!

ITER日本へ誘致
イーター計画懇談会が骨子案作製中
 11月6日、ITER計画懇談会が「イーターは日本に誘致が望ましい」という骨子案を作成中です。1、2月にも表明予定。その後、方針を中心に、会としての答申づくりに進むと考えられます。
 日本の建設候補地の絞り込み作業なども進み、来年3月閣議決定で誘致の有無が決定される予定です。
 推進側は着々とコトを進めています。私たちはいろいろな形で不安や反対の声をあげていこうと考えています。

「いのちと自然を守るのは住民の声」

高レベル放射性廃棄物を考える多治見市民の会
井上敏夫氏
 岐阜県東濃地域では、トリチウムを燃料に使う実験が住民の反対で凍結に追い込まれました。
 今回は、その東濃地域で核融合の実験に反対している井上氏から、エールが届きました。紹介します。
  私が住む岐阜県東濃地域には、文部省の核融合科学研究所があります。1980年代に、トリチウムを燃料に使う核融合の実験計画が、住民の反対運動によって凍結になった歴史があります。トリチウムによる環境汚染と大量の中性子の発生が、健康といのちに重大な影響を与えるからでした。
  研究所が現在計画している重水素を燃料とした実験でも「微量のトリチウムと中性子が発生する」ことがわかり、現在反対運動を展開しています。トリチウムは、閉じ込めが困難な物質であり、中性子は大量の放射性廃棄物を生み出します。
  トリチウムを燃料に使う「イーター計画」は、重水素を燃料とする実験の何百倍も危険な実験です。健康・いのち・自然を守るのは、住民一人ひとりがあげる声です。その声の広がりが、心ある議員と行政職員の良心を揺さぶります。誘致断念にみちびきます。