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十数年ぶりにスキーをした。たまたま泊まった宿のすぐ裏がスキー場で、リフトまでわずか数十メートルの距離だったので、やらない手はないだろう。
元来、スキーは嫌いだ。小学生の頃住んでいた北海道の留萌では学校の授業でスキーが必修だった。
スキー場は農家の裏山なので、当然リフトなどあるはずもなく、大雪が降った日にはスキーを履いた生徒が横一列になり頂上まで踏み固めてゆく。
昔のスキー靴は編み上げ式のブーツみたいなもので、隙間から雪が入り込み、滑り始める前から足が凍えてしまった。滑る段になって一生懸命登っても、直滑降で滑ってしまえば、一瞬で終わってしまう。
スキー場で初めてリフトに出合ったのは、20数年前、苗場で歌手の細川たかし氏を取材したときのこと。不恰好な自己流で国体級の腕前の彼に何とかついて行ったのだが、目の前には見たこともないコブが出現。直滑降で滑り降りたものの、3、4つ越えた所であえなくダウン。「それでも北海道生まれか!」などとバカにされたって、裏山スキーにはコブなどなかったもの……。
翌日、同行の編集者の猛特訓のおかげで、なんとかコブを制覇することが出来た。リフトとは便利なものだ……。
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